【2018後期ver】DJ機材の現在の主流モデルやコスパ最強機について調べてみた
以前こんな記事を書きました。
hikikomori-bunkei-neet.hatenablog.jp
この記事を書いた意味は実は特になくて、本当にたまたま楽器屋寄って機材触ってたら店員に色々仕込まれたっていうことを伝えたくて書きました。
なので、あやふやな部分も多いです。
でも、さすがに「そのままじゃまずいかも・・・」と思ったので今回は追加記事としてさらに調べてみたことをここでまとめてみました。
過去記事の方も後々リライトします。
ちなみに、もう一度書いておきますが音楽素人でDJ界隈については本当に知らないので、煽ったタイトルをつけていますがそこまで深い内容では多分ないです。
僕の何倍も詳しく知っている人はサーっと流し読みでOKです。
「音楽とか詳しくないけどDJをやってみたい!」という人向けの記事になります。
現行コスパ最強機はやっぱりDDJ-400
突然ですが、
コレメッチャイイ!って勧めてる人マジで多いんです。多すぎるんです。
でも、勧めてる人が多いだけで本当に良い機材なのか実際わからないですよね。
この現状を見て僕は「ゴリゴリにマーケティングせなあかんほど闇が深いんか?」とさえ思ってしまったので今回改めて調べてみました。
結論から言うと、
DDJ-400は現行コスパ最強機で間違いないです。
厳密に言うと、「3万円という低価格帯なら」「入門用モデルなら」という括りはあります。
一応簡単に説明しますと、「DDJ-400」はパイオニアのDJソフト「Rekordbox DJ」が付属したDJコントローラーという機材です。
Rekordbox DJというソフトの機能でパソコンのスピーカーから音を出すことができるので、なんとPC一台あればこれを買うだけでDJをすることができます。(ヘッドホンやスピーカーやスタンドは別途購入)
DDJ-400の最も良いポイントは、
①Rekordbox DJという高額なソフト(単品だと大体1万6000円くらい)がセットになっていること
②DJにとって必要な操作系統が綺麗にまとめられていること
の2点です。
DDJ-400は、クラブによく常設されている「CDJ-2000NXS2」 や「DJM-900NXS2」(どちらも高額なプロ用モデル) のボタンやノブの配置を参考に作られていて、操作系統が非常に似ています。
なので、このDDJ-400でDJの訓練をしておけばクラブなどでCDJを使わないといけなくなってもすぐに馴染めるように作られています。(すぐ馴染めるといってもぶっつけ本番はNG。ある程度の慣らしプレイやリハでのDJプレイは多分必要だと思う)
CDJシリーズはすぐ馴染めるといっても慣らしプレイやリハでのプレイが必要になると思います。
しかし、DDJシリーズの上位モデルであればボタンやノブの配置がメチャクチャ似てるので(素人目に見たらほぼ同じ)、上位モデルに乗り換えたり現場で上位モデルを使わないといけない場面に遭遇してもCDJシリーズよりも違和感なく操作できると思います。
3万円で購入できるのに上位のモデルとほぼ同じ操作性というのは非常にありがたいことだと思います。
慣れてくれば上位モデルが欲しいと思うこともあると思いますし、現場でのプレイが求められるようなDJに成長すれば必然と上位モデルを買い求めることになると思います。
その時のために基礎としてDDJ-400を購入するというのはとても良い選択ですね。
あと、PC一台だけでDJができるというのも地味にありがたいメリットです。
PCとDDJ-400があればどこでもDJできるということですからね。
友達の家でDJをして遊ぶという時はPCとDDJ-400だけで十分だと思います。
野外でDJプレイをする時やイベントの余興などでDJをする時ならプラスでスピーカーを用意すれば事足りると思います。
以上から、DDJ-400を勧める人が多すぎるという現状は異常なことではなく当然の結果ともいえますね。
CDJを目指すなら間違いなくXDJ-RRかXDJ-RX2を購入するべし
「DDJ-400が一番いいならDDJ-400買った方がええやん」という答えになると思いますが、それだけでDDJ-400を購入してしまうのは気が早いです。
DDJシリーズを使う場合、PCを使ってDJをするのでPCDJというジャンルに入ります。
DJをするためには当然PCが必要になります。
CDJシリーズを使う場合、CDやUSBも使用してDJをすることができCDJというジャンルに入ります。
PCを使わずDJをするのでPCDJとはまた一味違ったDJをすることが可能になります。
そして、現在ではCDJでもCDではなくUSBメモリーを使ってDJをすることが主流になっています。
そこで、USBメモリー専用でDJをすることができるCDJシリーズとDDJシリーズの中間のようなオールインワンシステムを採用したDJ機材が登場しました。
それがXDJシリーズです。
極端ですが、CDJとしてDJをやりたい人・PCを用意できない人はXDJシリーズを購入すればDJをすることができるようになります。
XDJシリーズは「XDJ-RX2」と「XDJ-RR」という2機種が存在し、「XDJ-RR」が入門用のモデルになります。
どちらも10万円は超える高級機種ですが、DDJ・CDJシリーズにも劣らない性能を有しています。
こちらも簡単に説明しますと、「XDJ-RR」はUSBメモリーかパソコンを使ってDJができるXDJシリーズの入門用モデルです。
XDJ-RX2と同じようにUSBメモリーだけでDJができてしまうモデルになります。(ヘッドホンやスピーカーは別途購入)
ちなみに、どちらもRekordbox DJに対応しています。
XDJシリーズはパイオニアのクラブ定番モデルである「CDJ-2000NXS2」と「DJM-900NXS2」の基本機能を搭載しているので、これからトップDJを目指す人にオススメできる性能となっています。(XDJ-RX2の方がより高性能)
さらに、XDJ-RRはXDJ-RX2と比べると小さく軽くなっていて持ち運びしやすくなっています。
XDJシリーズの良いポイントは
①「CDJ(USB)かPCDJか」という選択肢が選べること
②「CDJ-2000NXS2」と「DJM-900NXS2」の基本機能を搭載していること
の2点です。
特に、②で挙げた機材と同じ大型液晶ディスプレイが備え付けられているので、楽曲情報だけでなく波形を確認しながら、どの部分で楽曲同士をミックスをしているのか・したいのかをリアルタイムに把握する事ができたり、ミキサー部分のイコライザや豊富なエフェクト、フェーダーなどを実際に触る事で仕組みから知ることが出来ます。
しかも、XDJ-RX2は「一台で約81万円のクオリティがある」と言われているくらいなので②の点に関してはDDJシリーズ(上位モデルを除く)よりも良い性能を有していると言えると思います。
もともとXDJ-RX2というモデルが販売されていたのですが、これが非常に高額なのです。(約20万円)
そこで入門用・エントリーモデルとして約12万円で購入できる機材が誕生しました。
それがXDJ-RRなのです。
XDJ-RRはXDJ-RX2の下位互換として発売されたとも言えますね。
最初の話に戻りますが、現場では「USBメモリでのDJプレイ」がすでに主流となってきています。
なので、「USBメモリだけでDJプレイができるという点でXDJ-RX2を買うことを考えていたけど、そこまで余裕がない」という人向けにXDJ-RRが存在します。
ですが、入門用モデルで価格が安い(半額近く安くなっている)こともあり、XDJ-RX2と比べるとXDJ-RRは機能面で削られている部分が多々あります。
機能性は確実にXDJ-RR<<XDJ-RX2だと言えます。
DDJシリーズかXDJシリーズどちらを選ぶべきか
気になるのってこの部分だと思います。
どちらを購入した方が良いのかハッキリとした答えがあるならそれを聞きたいですよね。
僕も明確な答えがあるのではないかという思いも抱えつつ色々調べてみたのですが、調べてみた結果、
正直どちらの方が良いということは言えないです。
どちらにも良い点・悪い点はありますし、金銭的な面で見ても「こっちの機種買う余裕があるなら、こっちだったら上位モデル買えるよ」といったことにもなります。(絶妙的な価格差なので)
ただ、選ぶ時の基準として
「自分がどのようなプレイスタイルでやりたいのか」
「DJをする目的は何か」
「どういう所でDJをやりたいのか」
という点を明確にしておくことが必要です。
例えば、「PCDJ」×「趣味や特技として」×「友達宅やホームパーティーやイベントの余興」という組み合わせならDDJシリーズを購入すればいいと思います。
特に、最初であれば練習用にDDJ-400を購入して使い、慣れてきて本格的なイベントの余興などに呼ばれるなら上位モデルを購入してDJをするということも可能です。
逆に、「CDJ」×「技術を習得したい、DJで売れたい」×「クラブやフェス」という組み合わせならXDJシリーズを購入したほうがいいかもしれません。(PC有無は関係なく)
ちなみに、知り合いのDJさんはDDJシリーズ(買っていたのはDDJ-400)を購入されたのですがその時に新しくPCも購入していたので総額で約20万円くらいの出費になっていました。
目的と合った20万円の出費ならいいと思いますが、そうじゃない(と感じてしまった)場合20万円の出費はかなりの痛手になります。
(人によるけど20万あればXDJ-RX2が買えるし、DDJ-400かXDJ-RX2かって言われたら間違いなくXDJ-RX2の方が高性能なはず。一緒にPCも買ったっていうのもあるけど要は「XDJ-RX2を買えるお金でDDJ-400を買った(3万円のモノを20万円で買った)」ってわけだから目的と合わなかったら間違いなく後悔するよね)
ここからは余談になりますが、
「PCDJかCDJどちらが優れているか」という話がDJさん達の中で度々出てくることがあります。
長年定期スレのように扱われているこの話題が人によっては自分が買う機材の決め手となることもあります。(どっちかが優れているってわかったら優れている方のジャンルのDJとして機材買ってDJするよね)
どちらかにしかできない固有スキル的なこともあって、優劣をつけるようなことではないのですがどちらがいいのか気になるみたいですね。
一番良いのはどちらもできることなのですが、長年やっているとどちらかしか出来ないという状態に陥ることもあるそうです。(新しいプレイスタイルを習得するのが難しいという話)
となれば、「隣の芝生は青く見える」状態になり最近だとPCDJが増えていて相対的にCDJが少なくなっているので、CDJの希少性も相まってCDJがあたかも上手でスキルがあるという風に見られている気がします。
(話の順序が少しおかしいですが)そのため、僕が見てきた中だと「CDJの方が上手くて良い」みたいな結論が出ていることがありました。
実際に、CDJは耳を最大限使ってDJをすることが前提として求められている部分もあるのでPCDJより秀でた部分もあると思います。(音の圧とか音質とかよくわかる耳が肥えている人が多いのかもしれない)
ですが、下手な人もいますしトップDJでもPCを使ったDJをする人もいますので、「CDJをやるかPCDJをやるか」また「どちらが優れているのか劣っているのか」という話は無駄だと思います。
結局「どちらも出来た方がいい」というのが最適解だと思います。
なので、PCDJ・CDJという括り「のみ」で機材購入を考えるのは誤った選択だと思います。
以上、余談でした。
現場でも通用するモデルは?
これも皆さん気になっている事だと思うので、情報はかなり少なかったのですが調べてみました。
まず、パイオニアには「ホームユース」と「プロユース」という分類があります。(多分パイオニア以外でもこの分類は使われている)
「ホームユース」というのはその名の通り、自室やホームパーティーなど小規模なスペースでプレイすることを目的とした家庭用です。
「プロユース」も名前通りで、クラブなどのメインフロアに設置されることを目的としたプロ用です。
ハッキリと分類されているわけではないのですが、ある程度このような棲み分けがなされているみたいです。
ちなみに、「ホームユース」は「そこそこの機能で低価格」なのが特徴です。
反対に「プロユース」は「高機能で高価格」なのが特徴です。
ただ、最近パイオニアが出すモデルは良い意味で「ホームユース」と「プロユース」の境目が曖昧になってきているみたいです。
つまり、「低価格でも良い機能性を有したモデル、もうちょっとお金を出せばさらに良い機能性を有したモデル」を買うことができるというわけです。
この前提を踏まえたうえで考えると、(プロユースのモデルを除いて)「現場で通用するモデル」と絞るなら、
「DDJ-1000」か「XDJ-RX2」を購入するのが正解だと思います。
新しい機種がここで出てきましたが、簡単に説明すると「DDJ-1000」というモデルはDDJ-400の上位モデルになります。
DDJ-1000とXDJ-RX2というモデルは「ホームユースの中で最上位モデル」の二大巨頭です。(ライバルじゃないけどライバル的な関係性)
どちらも高額ですが非常に高性能で「ホームユース」とは思えないほどの機能性を有しています。
まさに、「ホームユースとプロユースの境目が曖昧になったモデル」なのです。
このどちらかであれば、クラブのメインフロアにおいてもおそらく問題なく使うことができると思います。
大きなクラブのメインフロアであっても問題なく使用できるかもしれません。
ミュージックバーや小さなクラブのフロアであれば間違いなく事足りるでしょう。
DDJ-400とXDJ-RRはどうなの?
持ち運び用として購入したのに現場で使えないとなったら何のために購入したのかわからないですよね。
その点も気になったので、こちらも調べてみました。
DDJ-400の場合だと、電源がUSBバスパワー(USBからの供給)のため音が弱い(薄いや細いなど)と感じることがあるようです。
ACアダプター電源のモデルと比べたら、動作も不安定でパワー不足と感じることもあるようですね。(音の弱さに対して対策方法はいくつかあるらしいがそれでもDJをやっている人からすると物足りなさを感じるみたい)
ミュージックバーなどの小さめな現場であればそれでも大丈夫です。
しかし、低音がゴリゴリと鳴り響くようなスピーカーが設置されている現場では使わないほうがいいですね。
そのような場所でDDJ-400を使ってしまったら、過去記事で書いた「思ったように音が出せない」という状況に陥ってしまうということになるのだと思います。
その点、XDJ-RRはバスパワー電源ではないのでパワー不足と感じることはないと思います。(少なくとも動作が不安定とかそういうのはないはず)
ですが、電源に関しては間違いなくXDJ-RRの方が優れていますが音質の面ではやはりそこまで違いはない気がします。
どちらも小規模な現場なら気にせず使用しても大丈夫だと思います。
それでも安定性やパワー不足が気になるのであればXDJ-RRの方が良いと思います。
総合評価
それでは、上記をまとめた総合評価をここに書きます。
最も良い買い物は「DDJ-1000」か「XDJ-RX2」かどちらかを購入することです。
プロ志向で最初から良い機材を使うなら間違いなくどちらかのモデルを使用するべきですね。
ホームユース限定で考えるなら、ホームユースの決定版は「DDJ-400」か「XDJ-RR」で間違いないと思います。
どちらも値段以上のクオリティですし家でDJやるなら購入しても間違いのないモデルです。
家にPCなどのその他機材がありお金に余裕がなければ無理にXDJ-RRを買う必要はないと思います。
また、そういう時こそDDJ-400を購入するという選択肢が活きてきます。
さらに見方を変えるなら、XDJ-RRを買う余裕がある場合もう少しお金を出せばDDJ-1000を購入することも可能です。
これ以上はキリがないのでやめておきますが、最終的には自分の基準との兼ね合いですね。
どちらにも良い点はあるのでしっかり吟味してみてください。
終わりに
今回は久しぶりにメチャクチャ長い記事になってしまいました。
ちなみに、これまとめるのに調べるだけで10時間以上かかってるので、いつも書くようなペラペラの記事と比べたらいくらか役に立つと思います。(というかそうであってほしい)
あと、すでに気づいていると思うのですが実は機材のスペックなどはこの記事で一切触れておりません。
機材のスペックに触れなかった理由は「機材の仕様だけまとめた記事ばっかでガチの初心者にはよくわかんねぇよ!」ということと「実際何買えばいいんだ?どっちがいいんだ?」という比較が圧倒的に足りないからということです。
機材のスペックは僕がまとめなくても僕以上に詳しい人達がもうすでにごまんとまとめていますからね。
それでもわからん!って人は楽器屋に行って店員さんに色々聞きながら実際に触ってみるのが一番良いと思います。
この記事では、音楽素人の僕ですら「この機材はたしかに良いな・・・!」と感じることができた機材をここでまとめています。
僕が感じたくらいなので経験者の人や詳しい人からすればもっとダイレクトに良さを感じると思います。
「何一つわからないし知らない。でも、DJ機材欲しい」という方がいたら、この記事を利用しながら色々調べてみて自分に合った機材を探してみてください。
それでは、今回はこの辺で終わりたいと思います。
ここまで読んで下さりありがとうございました。